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アレルギー性鼻炎(花粉症)の アルゴンプラズマ療法
アレルギー性鼻炎・花粉症の症状について
鼻以外にも目やのどや気管に入って、その場所でもアレルギーを起こすことがあります。
目のかゆみや流涙・のどのイガイガする感じ・咳などを合併する方もいますので、気になる症状が続いた場合は、当院へ受診していただきご相談ください。
当院では、症状に応じてアルゴンプラズマ療法で治療を行います。
治療方針について
当院では患者さんの症状や血液検査の結果から、アルゴンプラズマ療法やアレルゲンを避ける方法、症状の出る時期に合わせた治療などを行っています。アルゴンプラズマ療法では、鼻の粘膜にアルゴンプラズマを照射し、アレルギー反応が起きにくい粘膜に変性収縮させます。粘膜を変性収縮することで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状を軽減いたします。
アルゴンプラズマ療法のメリット
アレルギー症状(鼻水)が出ている時でも、アルゴンガズで鼻水を吹き飛ばすので、患部の治療が可能です。また、広い範囲での照射が必要な場合でも、比較的短時間で治療が可能です。
治療の効果
アルゴンプラズマ療法は下鼻甲介粘膜焼灼術と言われる手術療法となります。
治療の効果として個人差はありますが、下記のように報告されております。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3症状に関して
手術1ヵ月後
ほとんど無くなった ・・・46%
半分以下になった ・・・37%
軽度有効 ・・・7%
※参照:岩野耳鼻咽喉科サージセンター
効果が有効な期間も個人差がありますが約2年~3年は有効と言われております。
料金の目安
患者さんの症状、検査内容に応じて費用に違いが生じますのでご了承ください。
アルゴンプラズマ療法を行う場合 | 8,000円~10,000円(診察料金は含まれていません) |
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また、症状の出る時期が明確な方には、症状が出る前からの薬の服用をおすすめしています。スギ花粉症であれば症状が出始める1ヶ月前、2月初旬頃を目安にしています。
薬は、眠くならなくて良く効く薬が理想的ですが、薬には一長一短がありますので、患者さんの生活スタイルに合わせて処方しています。
アルゴンプラズマ療法(アルゴンプラズマ凝固手術)を受けられる方へ
ただし、心臓ペースメーカーを使用されている方は治療を行うことができません。
治療の流れ
アルゴンプラズマ療法は、外来で実施することができます。
①麻酔
鼻の中をスプレーなどで麻酔をした後に、麻酔薬を浸したガーゼを数枚挿入します。
これで手術中の痛みはほとんどありません。
②手術
麻酔用のガーゼを入れて20分~30分お待ちいただき、その後手術を行います。手術時間は約7分~8分で終了します。手術というと怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、外来で行える処置となりますので切開するものではありませんので安心ください。
術後の経過
この手術は安全に行えることが最大の特徴です。従って、鼻の機能や出血などを含めて大きな合併症はありませんが、術後の反応として以下のようなことが考えられます。
①痛み
麻酔が切れた後に少し痛みが発生することがあります。痛みがひどい場合は、処方する痛み止めを飲んでいただければ消失します。翌日以降も痛むようなことはありません。
②かさぶた
凝固した鼻の粘膜は術後3~4週間で生え変わります。その間は鼻にかさぶたが付着しますので鼻閉(びへい)を自覚する場合があります。最初の1週間は、かさぶたが大きいために鼻閉を強く感じられます。その場合は、かさぶたの清掃処置を行えば軽減します。
③鼻水
手術直後は、反応性の鼻水が出る場合があります。かさぶたに伴って出る鼻水ですので、やや粘っこい鼻水が4~5日ほど多くなる場合があります。
④出血
凝固した鼻の粘膜は軽いやけどのような状態になっています。従って、術後しばらく鼻血が出ることがありますが、流れるような量になることはなく、鼻水に混じる程度です。特に心配には及びませんが、強く鼻をかんだり、ほじくったりすることは術後1週間ほど控えてください。
術後の生活制限
熱いお風呂や激しい運動で鼻の血流が増えると鼻血が出やすくなります。従って、手術当日はシャワー程度にしてください。翌日からはお風呂やスポーツの制限は特にありませんが、上記記載の通り、鼻血が出やすい状態であることはご理解ください。それ以外の制限は特にありません。